ゆずの木保育園では、薄着をすすめています。
冬でも裸足で、上着を着せていると、脱がされます。
(こんな感じです。
http://yuzunoki-hoikuen.seesaa.net/category/2425479-1.html )
鼻水をたらしているのを見ると、
「もっと温かくさせたい」と、親は考えてしまうのですが、
保育園には、考えがあるようです。
それを裏付けるような記事が、日本経済新聞に出ていました。
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−母親らに「迷ったら着せない」と薄着を勧める巷野悟郎さんを訪ねた。
巷野さんは同センターの小児保健クリニックの小児科医で、
母子保健推進会議の会長でもある。話は胎内までさかのぼる。
「子宮内は温度も一定で理想的なところだがオギャアと生まれると、
気温も季節変動があるなど環境が激変する。
このため、どう慣らしていくかが基本となります」
環境といえば、周囲の状況に合わせてヒトの体調を整える役割を
果たすのは自律神経系。これは血圧や脈拍を上げる交感神経と、
リラックスした状態をもたらす副交感神経がある。
実は大人と子どもでこれらの出番の頻度が違うという。
−「簡単にいうと、子どもは副交感神経の方がより働いている。
だから、よく消化し、よく眠る」。
成長につれ、交感神経の出番が増えていき、やがて逆転する。
二つが交差するのは三歳ごろ。
そこで子どもは薄着が大事になるそうだ。
「肌が冷えれば体全体が冷え、寒さから身を守ろうと
皮膚の血管収縮などが起きる。一連の動きは交感神経によるもの。
薄着は交感神経の出番が増えるのを助け、
皮膚も丈夫になり体に抵抗力もつきます」
動いたときの産熱量が大人より大きい点でも薄着は望ましい。
「大人より一枚少ない薄着は全身運動が始まる生後六カ月ごろから。
一、二カ月の新生児は大人より一枚多めに」
では、いつまでが子ども特有の「風の子」なのか。
巷野さんは交感神経の出番が成人並みになる「思春期の少し前まで」とみる。
(2007/12/29, 日経プラスワン, 15ページ)
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大人の感覚だと、寒いと、つい上着を着せてしまうのですが、
子供には、薄着のほうが良いようですね。
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